
中日新聞より
2009年9月13日
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犬猫の救命を訴えるドリームボックスのメンバー=岐阜市内で |
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「保健所に持ち込まれ、殺処分となる犬猫を減らしたい」。こんな願いを持つ若者たちが、
県内で地道な啓発活動を繰り広げています。岐阜大の学生を中心にした「ドリームボックス」。
今回は、小さな命のために奮闘する仲間たちを訪ねました。
岐阜市の名鉄岐阜駅前。帰宅を急ぐ人たちに声をかけ、うちわを手渡す会員たち。
「今回は1000本用意しました。一人でも多くの人に殺処分問題について関心を持ってもらえれば」。
私を迎えてくれたのは、同会代表で岐阜大獣医学課程6年奥田順之さん(23)。
うちわには「変わるのを待つよりも変えるために動きたい」というメッセージが書かれていました。
奥田さんによると、国内で殺処分された犬猫は2007年で約30万匹。
県内では08年度、犬1553匹が保健所に収容され、うち677匹を殺処分。
猫は3559匹中、3174匹が処分されました。
ドリームボックスの会員たちは、施設見学や勉強会で殺処分問題を研究する一方、
子どもたちに命の大切さを伝える出張授業型イベントを開催。
保健所に持ち込まれた子猫の写真を使い「余命、3日」と題した啓発ポスターも発行しています。
奥田さんの後輩の獣医学課程1年鈴木香澄さん(19)は、
ガスを使った殺処分機を見た時のショックが忘れられません。
冷たい金属の箱の中で、見捨てられた犬、猫たちは何も理解できないまま死んでいきます。
「いらない命などない。殺処分をゼロにするのは難しくても、一匹でも減らしたい」。
鈴木さんは、時に無視されながらも、一生懸命にうちわを配ります。
岐阜大応用生物科学部2年田村直希さん(22)は「手探りでもいいから、
解決策を見つけたい」と話しました。
奥田さんは、飼育放棄で保健所に持ち込まれる犬、猫を減らすと同時に、
飼えなくなったペットを一般の人たちが引き取る譲渡の仕組みを充実させることが大切だと指摘。
引き取り手を探すホームページ「ふぁみりあ」も運営しながら、活動を続けています。
「現状では、殺処分は必要な作業です。僕たちは、殺処分が存在しなくてはならない原因を
多くの人たちに伝えることで、処分される犬猫を減らしたい」。
私の頭をなでながら、こんな話をしてくれた奥田さん。
みんな頑張ってね。私も物言わぬ仲間と一緒に応援するワン。
【ドリームボックス】2007年8月に設立。
約30人の会員が「犬猫の殺処分を減らすこと」を目的に活動している。
犬猫の殺処分機が「ドリームボックス」と呼ばれることがあることから、名付けたという。
インターネットにホームページを開設している。